難病のパーキンソン病を罹患している方が、音楽に合わせて体を動かすことで症状の緩和が期待できると報告されていて、リハビリに取り入れる施設も増えています。
パーキンソン病は、手が震えたり、歩くのが困難になったりする進行性の病気で、主に50歳以上で発症するケースが多く、米有名俳優マイケルJフォックスも罹患しました。厚生労働省によると、現在我が国では約13万人が医療費を受給しています。
福岡のパーキンソン病患者の入所施設では、週1回、リハビリの一環としてダンスを取り入れており、入所者約30人のうち、約20人が参加し、ハワイアンでゆったりと体を動かした後、60年代のロックナンバーで盛り上がっています。体を動かさないと、どうしても痛みが生じるようになるので、ダンスが症状の発現を抑えているようです。
福岡大医学部の脳神経内科の教授は、半年間ダンスを続けたこの施設の入所者を対象に、運動機能や認知機能、生活の質がどう変わったかを調査して、ダンスをしていない患者と比較する研究を進めています。教授は「症状が進んだ人でも、予想以上にダンスに参加できている。普通のリハビリ以上に症状の緩和につながっているのではないか」と分析しています。
パーキンソン病の治療には、ドーパミンそのものを補充する薬物療法(L-ドパ)を代表としたさまざまな治療薬が処方されるのが一般的ですが、薬に対しての効果が減弱したり、副作用が前面に出たりすることもあり、経過にあわせて、各種薬剤を変更しながら症状緩和を図っているのが現状です。ダンスやそれに類似する運動で、症状の緩和に繋がると患者さんの負担はかなり減ることになります。積極的に取り入れてもらいたいものです。
by 筋知良
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