炭水化物を摂り過ぎることの影響は、太ることです。しかし、「摂り過ぎること」はよくありませんが、「抜くこと」もよくはありません。夕食で炭水化物を抜くのは、夜は寝るだけでエネルギーの使用量が少ない時間帯なので、エネルギー源である炭水化物は必要ありません。寝ている間は、蓄積エネルギーを消費して、身体のメンテナンスを行いますので、栄養補給は少ない方が良いと思います。しかし、エネルギーが必要な朝、昼などの日中の活動時期は、すぐに使われるエネルギーとして炭水化物は必要です。特に、朝食は炭水化物をしっかり摂って、脳の活動レベルを早く上げて一日の良いスタートには必要です。
炭水化物の抜きすぎや炭水化物ゼロの生活は、栄養学的に見るととても危険なものです。体が炭水化物の不足分を脂質で補おうとするため、脂肪の分解産物であるケトン体が増加して血中に増える「ケトーシス」と言う状態になります。ケトーシスでは、吐き気や嘔吐、腹痛などの消化器症状ですが、ケトン体の量がさらに増え、血液が酸性に傾くとケトアシドーシスに進行して、意識障害や昏睡といった危険な状態になります。
「炭水化物抜きダイエット」など、単一の栄養素に着目したダイエット法は、シンプルでとても分かりやすいため、しばしば流行します。でも、「流行」になったものは長く続けるのは難しく、極端な方法で一時的に体重を落としても、やめた途端にリバウンドしてしまっては意味がありません。本当に成功できるダイエットは「やめよう」と思うことがなく、「頑張って続けよう」ではなく、無理なく続けられる方法であるべきです。大切な栄養素である炭水化物も適量に取り、運動も取り入れながら、上手に続けられる食生活を目指しましょう。
by chirune
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