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引きこもりは、男性が多い!

 「男女平等」が叫ばれて久しいですが、日本社会では進学や就職をはじめさまざまな場面で「男性優位」で、「男女格差」が未だに存在しているようです。その一方で、「男の子のほうが子育てが大変」「男の子はいつまでも手がかかる」などとよく耳にします。
 なぜ、現実は「男性優位」であるにもかかわらず、男の子は育て難く、男として生きていくのは難しいという声が出てくるのかというと、男女の性愛の非対称性から、女性と比べて男性はきびしい同性間競争にさらされ、リスキーな人生を送らざるを得ないからのようです。
 社会学者を中心とした大規模な社会調査「SSP(階層と社会意識全国調査)」で、「あなたはどの程度幸せですか?」の質問に「幸福」と肯定的に答えたのは男性67.0%、女性74.1%で男性の方が、幸福感が低いと報告されています。また、世界価値観調査でも、男女の幸福度を比較すると、日本は『幸福な女性』が『幸福な男性』より8%以上も多く、その『格差』が世界一大きいことが指摘されています。
 社会問題となっている“引きこもり”も男性のほうがずっと多く、55歳までのひきこもりの人数を各戸訪問で調べあげた調査では、ひきこもり率は男性11.6%、女性5.6%でした。特に、中高年のひきこもりの人数は約61万人で、そのうち4分の3以上が男性ということです。
 例えば、地方から都会に出てきた女性が仕事や私生活に行き詰って、実家に戻っても「親の介護に戻ってきて立派」と思われるかもしれないですが、男性が実家に戻って仕事もしていないでいると、「あの家の息子はどこかおかしい」などと評判が立ち、外にも出づらくなり、やがてひきこもりになってしまう典型的な構図も浮かび上がります。そんな世間の評価も、日本の男性の幸福感の低さに繋がっており、近隣住民への惨殺事件に繋がっているのかもしれません。
by ボヤッキー
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