コラム

COLUMN

糖尿病が、子供に増えてる!?

 中高年の生活習慣病というイメージが強かった「2型糖尿病」が、子ども(若齢者)に増えているようです。
 糖尿病とは、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が、基準値より高くなる状態を言います。血糖値が高いまま何年も経過すると、全身の血管が傷付き、三大合併症(糖尿病末梢神経障害、糖尿病網膜症、糖尿病腎症)をきたす恐れがあり、失明や腎不全による透析、足の切断のほか、脳梗塞や心筋梗塞などさまざまな病気を引き起こす可能性があります。ですから、糖尿病そのものより合併症が怖い病気です。
 糖尿病は、1型糖尿病、2型糖尿病、その他の原因による糖尿病、妊娠糖尿病などがあります。1型糖尿病は、インスリンを分泌する細胞である膵β細胞が自己免疫反応によって破壊され、インスリンが分泌されなくなることで発症し、先天的要素が高いモノです。2型糖尿病は、過食や肥満、運動不足、ストレスなどの環境因子で発症するモノで、生活習慣が主な原因となり、糖尿病全体の約9割を占めます。
 1型糖尿病の多くは、小児・若年期に発症し、我が国では、子どもに発症する糖尿病の95%以上が1型糖尿病だったので、小児糖尿病と呼ばれていたこともあります。しかし、最近では子どもの2型糖尿病が増えており、小学生までは1型糖尿病の方が多いのですが、中学生になると2型糖尿病の方が多くなっています。
 1型糖尿病の発症の原因は、未だ解明されておらず、遺伝的要因が大きく関与すると考えられています。しかし、2型糖尿病は、食べ過ぎや運動不足による肥満によってインスリン抵抗性が強くなる(インスリンの効き目が弱くなる)ことが原因と考えられています。つまり、食生活や運動不足に因るものなので、子供の2型糖尿病は、親の指導、管理不足が原因と言えそうです。
by ドクトル・ノブ
にほんブログ村 健康ブログへ
クリックお願いします。

コラム一覧へ

人気の投稿

最近の投稿

アーカイブ

CONTACT

お問い合わせ・ご予約はお気軽にどうぞ

お問い合わせフォーム

06-6645-5885

上部へスクロール