厚生労働省の「国民健康・栄養調査」によると、男性の19.7%、女性の10.8%が糖尿病が強く疑われる「糖尿病有病者」であることが確認されています。日本の人口から推計すると、なんと1800万人以上が糖尿病有病者ということになります。こちらも前回調査より約60万人増加して、過去最多を記録しています。
糖尿病患者数が増加している大きな原因として考えられるのは、食事内容が欧米化して高脂質な栄養補給になったため、必要以上に蓄積エネルギーになり易いモノを取り過ぎてしまうことが挙げられます。また、生活から運動量が減ったことも原因のひとつとなっています。さらに、社会的なストレスが増していて、ストレスによって食べ過ぎてしまったり、お酒の量が増えたりして、糖尿病になってしまったという人も多いようです。
そして、血中の糖が増えるとコントロールする機能が鈍ってしまい、血管や臓器の障害を起こしてしまいます。これらを回避するには、運動を行うことが有効とされています。インスリン(血糖値を下げるホルモン)の分泌を促したり、糖処理機能が上がる等の様々なメリットがあることで、欧米では、食事療法と併用で運動療法を取り組んでいます。しかし、我が国では、薬が主体で、運動療法を積極的に行っているところは、まだ少ないどころか、あまりないです。患者に運動することは、勧めても、どんな運動をどの程度行うかを具体的に提案しているところは、ありません。
インシュリンを先天的に有しない人や少ない人を一型糖尿病として捉えられています。しかし、世界的に見ても、インシュリンを保有しなかったり、少ない民族は、結構多いようです。特にコメを食す、民族に多いことが確認されています。また、運動が糖尿病に効果が大きいことも確認されています。米国の大学で、遺伝的発症をする糖尿肥満ラットを同じ食事を与えて、「運動させる群」と「運動させない群」とに分け6週間体重、血糖値の状態を観察するという実験をしたところ、運動しない群では、早い時期から人間に当てはめると糖尿病の閾値に達したとのことです。反対に「運動させる群」では体重が減っていき、血糖値も正常状態のままだったという結果が出ています。つまり、遺伝的な糖尿病のケースにも運動が非常に重要な役割を持っていることが証明されています。色々なケースを遺伝という言葉で、諦めている方も多いと思いますが、自分自身でコントロール出来ることもたくさんあります。
by 珍香鈴
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