舌と言えば、味覚を感じるトコロというイメージが強いですが、それ以外にも重要な働きをしてくれています。食べ物の味は、舌の表面にある味蕾という受容器が味覚を感じる役割を持っていて、甘い、苦い、酸っぱい、しょっぱい等の味を感じることができます。味覚がなくなれば、食事をする際、何も味を感じないので、食欲は減退します。また、口腔内で食べ物を運び、唾液と混ぜたりする等舌を使うことによって食べ物を飲み込みやすい状態にするという役割があります。食べ物を口に入れてから飲み込むまでの間で舌は、重要な働きをしているので、舌の機能が落ちると、食べ物を上手に食べることができなくなります。更に、出したい音に合わせて舌の位置を変えることによって、声帯の振動が口の中で共鳴して音になります。言葉を発するためにも舌はとても重要な役割を担っています。その舌の動作によって、特定の歯を押す等の癖(舌癖)があると、歯並びが乱れてしまうので、舌は歯並びにも関わっていることになります。
舌の筋力が弱くなると、咀嚼、飲み込む機能が低下して、食べこぼしてしまたっり、誤嚥してしまいます。また、口が閉じにくくなってしまい、口呼吸になってしまいます。更に、うまく舌が動かなくなってしまうので、発音・滑舌が悪くなります。舌の筋力の低下を確認するには、力を抜いて口の中をリラックスさせていただき、舌が上顎にべったりとくっついている状態で、この位置にあれば、舌は衰えていません。舌が上下の前歯の裏や間にくっついていたり、どこにもつかず宙ぶらりんになっていたりすると、筋力が低下している可能性が高いです。
舌を取り巻く筋肉は、舌骨下筋群と言って、鎖骨や胸骨に繋がっています。背中が丸まり、顎が少し前に出た姿勢になると、この筋肉が伸びてしまい、舌が下の方に引っ張られるので舌圧が上がらず、舌の機能低下に繋がります。背筋を伸ばし、胸が開いた状態になると舌骨下筋群が緩み、舌が上に上がりやすく舌圧が上がるようになります。舌の機能低下を防ぐためにも、正しい姿勢にしたいですね。
by 珍香鈴
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