一般的に身体のツボ(経穴)と呼ばれているのは、全身に張り巡らされた神経が重なり合う場所で「神経の交差点」と考えていただくと解り易いかもしれません。ツボは、体の異常を痛みなどの感覚として現れる場所で、WHOでは361穴あることが確認されています。神経がつながっている節目や筋肉の間・腱の間・骨の間・骨の割目や隙間・関節の陥凹部・脈拍が触れる部分に沢山あります。
ツボの位置は、大まかには決まっていますが、押すと痛い所・堅い所や凝りを感じる所・落ち込んだような所・黒子・斑点・丘疹・水腫・知覚異常・温感異常の所が多いようで、状況や反応に個人差があるので定まっていないと思ってください。ツボにアプローツすると効果も大きいようで、全身の筋肉・神経・血管・リンパ節・内臓などの器官の働きを促進させて、改善してくれます。
ツボは、本来、凹みを意味し、中国語では“穴位(シュウエイ)”といいます。つまり指で触って凹んでいるところがツボになっていることが多いです。また、表皮の細胞が劣化して均一に整っていないために皮膚表面に当たった光は乱反射をし、まわりの皮膚に比べてツボは少し暗く見えることもあります。指で指圧する場合、基本的に凹んでいる部分をゆっくりと垂直に深く押していくと“ひびき”(刺激)を感じます。その部分でしばらく静止すると筋肉はほぐれていきます。その状態で、関連する臓器などへの作用にも繋がります。
ちなみに、「リフレクソロジー」や「足ツボ療法」で使用しているツボは、基本的には東洋医学のツボとは、無関係の反射療法になります。リフレクソロジーや足ツボマッサージは、米国から欧州に入り、台湾を経由して日本に入ってきたものです。東洋医学の正穴では、足の裏には「湧泉(ゆうせん)」というツボのみで、その他奇穴がいくつかありますが、一般的に普及している足ツボマッサージやリフレクソロジーと合致する部分は少ないようです。
by 太久籠
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