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長寿は、筋肉が鍵⁉

 心肺機能が高いほど死亡リスクが低下することはご存知の方は多いと思いますが、筋肉率や筋肉量も死亡リスクと関係することはあまり知られていないと思います。英国の科学者の研究で、筋力が弱い人の死亡リスクは、2倍近く高く、筋力が1㎏増すたびに、死亡リスクは3%低下することが確認されています。つまり『力が強い人ほど長命で、ひ弱な人ほど短命。』と報告しています。日本人は、欧米人より筋肉量は、少ないですが、長命なことを考えると、この研究の筋肉の量、割合だけでは、判断することは難しいのではと思います。筋肉のバランスや使い方などの機能ということも含めて考えるとこの研究結果は、長寿に関わる要素が多くあることは間違いありません
 人体で糖(グリコーゲン)を最も多く貯蓄するのは筋肉であり、運動することで、糖の処理能力を高め、インスリンに対する反応を活性化してくれます。筋肉がインスリンに対して反応が良いと、多くの糖は筋肉に蓄えられますが、反応が悪いと、脂肪に蓄えられます。このことからも、運動により、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病の予防や治療につながることは容易に予測できます。この他、筋肉から分泌されるマイオカインなどのホルモン様の物質も、脳の活性化、代謝、がんの予防、改善に大きく関わっています。筋肉の効能は、まだまだ分かっていないことが、多いですが、健康や長生きの秘訣要素をたくさん持っていることは間違いありません。
 また、米国で7年かけて、3万6828人の中年期以降の人を対象に実施された研究では、骨粗鬆症の改善・予防にカルシウム剤やビタミンDのを服用しても、ほとんど効果がないことが確認されています。更に、それらを服用することで腎臓結石のリスクを高めてしまうことも解っています。また、骨粗鬆症の改善・予防には、薬ではなく筋肉トレーニングが、骨密度を上げて、骨強度も高めることが研究でも実証されています。
 つまり、元気に過ごそうと思ったら、筋肉の働きを落とさないようにすることが一番重要だということです。日常に運動習慣を取り入れていつまでも元気に過ごしたいですね。
by 筋知良
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