関節は、一般的に骨と骨とのつながりの部分のことで、様々な動きが関節があることで行えます。全身には約260の関節があると言われており、大きく動く関節もあれば、ほとんど動かない関節もあります。関節は、主に骨、軟骨、靱帯、関節包(関節を囲んでいる袋状の膜)で構成されており、骨の先端に軟骨があります。軟骨の表面は、すごく滑りが良く、そのおかげでスムーズに関節を動かすことができます。関節を安定させるため、周囲に靱帯があり、関節包は関節を包み込んで、周囲と隔離した環境をつくっています。関節包で囲まれた空間の中に水分があることで、軟骨が滑らかに動けるようになっています。
しかし、身体を動かした時に関節に音がすることがあります。例えば、手の指をポキポキ鳴らすときの音は、関節内で圧力が変化し、『キャビテーション』という現象が起こることで生じると言われています。キャビテーションとは、圧力によって短時間で泡の発生と消滅が起こる現象です。関節内の水分から発生した泡がはじけるときの音が『ポキッ』という音に聞こえます。そして、キャビテーションによる音の場合、痛みを感じないことが多く、頻繁に鳴る場合でも、問題になることは少ないですが、痛みが伴うような場合は確認が必要です。
関節をポキポキ鳴らすこと自体は、それほど問題となることはありません。ただ、関節を鳴らすとき、関節に強い負荷をかけてしまうことになり、繰り返しているうちに捻挫のような状態になってしまい関節への負担が大きく、将来的に関節の変形を促してしまう可能性もあります。また、首を鳴らすときは、首の関節のすぐ近くには神経が通っているため、首の関節を鳴らした際に神経を圧迫してしまい、痛みなどの刺激が出ることがあります。首を鳴らした際に背中、肩、腕にビリっとする痛みが走った場合は神経を刺激している可能性があるので、注意が必要です。
また、関節を鳴らし続けることで、関節が太くなってしまう理由は、キャビテーションが起こると周辺の軟部組織が肥厚してしまうだけでなく、骨にも圧がかかり、骨が太くなっている可能性も高いです。なので、指を鳴らすのは、ホドホドにする方が良いようです。
by フェルマー
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