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風邪は食べて治せ?

 気温が下がり、乾燥すると風邪を含めて感染症に罹り易くなります。「風邪は、食べて治せ!」と言われていて、早く治すには、栄養があるものをしっかり食べて身体を休めるようにと聞いたことのある方は多いと思います。だから、食欲が無いのに無理に食べることも要求されていました。食欲が無い状態で、食べることはなかなか辛いことだと思います。そういう発想になったのは、「食べる」=「体力が付く」と考えられていたために病気を改善させるためには、食べることが重要と思われていいたからです。
 しかし、現代の医学的根拠に基づいた考え方では、無理に食べることは逆効果になると言われています。食欲が無いのは、身体を回復させるためにエネルギーを使いたいので、食べ物を摂取するのは、待って欲しいという身体の信号です。食べた物を消化、分解、吸収することも多大なエネルギーが必要なので、それを後回しにして回復を優先させたいというメカニズムになっています。つまり風邪を引いたときに食欲が無くなるのは、治すための最前の方法を選択した防衛本能の表れと言えます。回復させる反応を無視して、栄養を摂るために高カロリーの食事などをすることは逆に治りを遅くしてしまいます。回復したら、食事が摂れるようになるので、水分補給だけにしておく方が良いようです。
 回復を早める取り組みとして、温めることは重要です。その方法として入浴(熱い温度でなく、入って丁度良いと思える温度でゆっくり浸かる)、運動(激しい運動は、体力を奪うので、血液循環と身体を温める程度の強度)は、有効です。但し、動くこともできないくらい衰弱している時は、温かくして、ゆっくり休んでください。あくまでも身体の信号が優先された取り組みが一番有効ですよ。
by ボヤッキー
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