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骨密度

 カルシウムを取らないと骨が脆くなる、骨折し易くなると言われて、サプリメントを摂っておられる方も多いと思います。骨の主成分は、リン酸カルシウムとタンパク質ですが、骨の中の無機質(主にカルシウムとリン)の量を「骨量(骨塩量)」といい、単位体積内の骨量を「骨密度」と言います。しかし、カルシウムをいっぱい取ったからといって骨密度は高くならないだけでなく、骨強度は上がりません。
 骨は、変化しない組織にみえるかもしれませんが、「古い骨を壊し、新しい骨をつくる」という骨代謝が常に繰り返され、丈夫な骨が維持されています。この骨代謝を担っているのが、破骨細胞と骨芽細胞です。破骨細胞は、骨吸収を担う細胞で、パラソルモンにより促進されます。骨芽細胞は、骨形成を担う細胞で、カルシトニンにより促進されます。これらのバランスが崩れることも骨量を高く保てなくなります。また、骨量は、女性ホルモンの低下やビタミンDの不足、運動などで骨に負荷をかけることが少なくなることでも減ってしまいます。
 カルシウム不足だけが骨密度が低くなる原因では、無いということです。丈夫な骨(骨密度)を作るには、バランスの良い食事とホルモンバランスが整う生活(規則正しい生活)、そして、骨に適度な刺激となる「レジスタンストレーニング」と言った運動です。筋肉は、骨(正確には骨膜)についていて、筋肉が動くことにより骨が刺激され、その負荷に応じて脳から骨密度を上げるように指令を出します。
 その証拠にガーナ人は、一日平均カルシウムを400㎎以下の摂取で、一日平均1000㎎以上摂取している米国の人より骨粗鬆症率は大幅に低いのです。また、日本人も欧米人よりカルシウム不足を指摘されていますが、骨粗鬆症率は低いのです。その理由は、大豆のイソフラボンの摂取量が多いこと、ガーナ人もイソフラボンの摂取量が多いことと運動量の多さが骨密度を上げることになっていると確認されています。
 骨密度を気にされている方には、大豆製品を食べることと筋肉トレーニングを行うことをお薦めいたします。閉経後は、ホルモンの関係で骨粗鬆症になり易いと言われていますが、しかっりとしたケアをしていけば年齢関係なしに骨密度は上がっていきますよ!
by ボヤッキー
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